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【コラム】2003-09-18

パン・オ・ショコラ、デパ地下めぐり!In 銀座

2003/09/18

ハードタイプの、小麦粉の甘みや香り、味が感じられるパンを好きでよく食べていた私。当然デパ地下も仕事帰りや休日に出かけてはパン屋めぐりをしていたそんな時、たまたまスーパーで見かけ何気なく買ってしまったヤマザキの「ホワイトデニッシュショコラ」(100円)を食べたところ、「おいし〜い!☆」パン生地と板チョコのバランスがいいし、甘さもベスト。で、袋パンでこんなにデニッシュ系のショコラパンがおいしいのだから、デパ地下のパン屋さんが作る「パン・オ・ショコラ」はもっとおいしいだろうと思い、片っ端から食べ比べ、お気に入りに出会えるよう東京23区内のデパ地下制覇を目標にしてみようと思いたったのだった。もちろんコレはあくまでもわたしの味覚が基準の、独断と偏見だらけで選んだ『私のお気に入り』。
さて、私が好きなデニッシュ系「パン・オ・ショコラ」は、まずパン生地はバターの香りがしっかりと感じられ、表面はパリッ、サクッと小気味いいリズムが感じられるような、食べると口の中で溶けていくようなもの。そしてチョコの方は甘すぎず、カカオらしい深い味と口溶けの良さのものがベスト。こんなパン生地とチョコで作られる「パン・オ・ショコラ」だがチョコの味は主張しすぎず、どちらかといえばパン生地自体がおいしく、コクがありこってりした歯ごたえザックリの方が好き。
では、まず今回は銀座のデパ地下から、私のお気に入りをご紹介。


1位★★★
■ビゴの店 「パン・オ・ショコラ」 (1個150円) [サイズ] 約 縦8cm×横10cm×高さ6.5cm
[重さ]  約 70g
[取扱店] プランタン銀座
表面の皮がパリッパリッで焼き色も濃いめ。バターの香りがとても強くバターのにおい好きな私としてはかなり嬉しい。その期待を裏切らず一口食べると口いっぱいにバターの味が広がる。ここのバターはしっかり味で強い。チョコは薄い棒状のものが二段になって入っていて、このチョコの入り方が味の強い生地とのバランスをちょうどよくしてくれる。生地を楽しみたい派には大満足の一品である。






2位★★
■パティスリー ペルティエ 「パン・オ・ショコラ」 (1個160円) [サイズ] 約 縦10cm×横10.5cm×高さ6cm
[重さ] 約 68g
[取扱店]  銀座三越
まず、そのBIGさに驚かされる。そして形がなんともユニーク。巻きが二つあって名前をつけるとしたら「双子ちゃんショコラ」という感じ。表面はパリッとしていてついつい触ってしまう。バターの香りも抜群で食べる前からワクワクさせられる「パン・オ・ショコラ」である。食べてみると香りの割に意外と軽やかなバターの味。でもバターに味が薄いというわけではないのだ。層も大きく立ち上がっていて空気をたくさん含んでいる。大きさがBIGなだけにこれくらいの軽さのバターと空気を含んでいることがちょうどいい。チョコは両サイドの渦巻きに一本ずつ入っている。ビターなお味。チョコが入っているところと生地だけのところのふたつを楽しめる一品。

 




3位★
■ホテルオークラ 「パン・オ・ショコラ」 (1個150円※2個入300円もあり) [サイズ] 約 縦6.8cm×横10cm×高さ4.5cm
[重さ] 約 60g
[取扱店] 銀座三越・銀座松坂屋(ホテルオークラ銀座パン工房)
1袋2個入りのものを購入。すでにビニールに入って売っていることから生地のパリパリ感は期待できないな〜と食べる前は期待薄であった。食べる前に半分に切って断面を見るとチョコが明らかにミルクチョコだったし・・・。ところが、ところがなのだ!食べてみるとなんだかスッと胃に入っていく。バターの香りもお味も薄く万人向けの味といったところなのだが、不思議と懐かしく何ともイイ感じ。いい意味で期待を裏切られた。「さあ食べるぞ」と意気込まずにパクパク“つまみ食い”が似合う「パンオショコラ」だ。






■ブランジェ浅野屋 「パン・オ・ショコラ」 (1個160円) [サイズ] 約 縦7.5cm×横11cm×高さ5cm
[重さ] 約 57g
[取扱店]  松屋銀座
まず半分に割ってビックリ。なんとチョコが、ビター・ミルク・ビターと三層なのだ!この断面を見てしまったら食べてみたいと誰もが思うのではないだろうか。生地は見た目パリパリしていてバターの香りも良い。お味のほうは見た目とおりビターとミルクのふたつのチョコの味が二段階でせめてくる。チョコの味が強いかなという印象でパンというよりもお菓子を食べているという感覚だ。






■メゾンカイザー 「パン・オ・ショコラ」 (1個180円) [サイズ] 約 縦8.5cm×横11cm×高さ5.5cm
[重さ]  約 65g
[取扱店]  松屋銀座 
クロワッサンが有名なお店だけに食べる前の期待は大。断面を見ると層がきれいに出ていて美しい。チョコは棒状のものが二本離れて入っている。香りはというとなんだかバターのにおいではなく別のもののにおいがする。バターの味も弱くチョコは舌に残る。白金台のお店で買うとまた違うのかも。






■ジョアン 「パン・オ・ショコラ」 (1個160円) [サイズ]  約 縦7.5cm×横10cm×高さ5cm
[重さ] 約 60g
[取扱店]  銀座三越
表面にアーモンドスライスがのっているのが特徴的。チョコも棒状ではなく板状になって入っているのは珍しい。バターの香りはするのだが食べてみるとなぜだがバターの味がしない。でもチョコはビターチョコ。生地の層も密になっていてもぐもぐ食べてる感じがする。なんだかどっちつかずの印象で色気ださずにジョアンのいいところをもっと全面に出して作ればいいのにな〜。






■フォション 「パン・オ・ショコラ」 (1個180円) [サイズ] 約 縦8cm×横10.5cm×高さ4.8cm
[重さ] 約 53g
[取扱店]  松屋銀座
表面のパリパリ感にかけるのが残念。バターの香りも薄い。食べてみるとチョコは苦味があるビタータイプでちゃんとしている。そこそこにポイントは押さえているのだがこれといって特徴のない優 等生といった感じの「パンオショコラ」だ。






銀座の「パン・オ・ショコラ」の感想
 正統派というよりは、変化球的な「パン・オ・ショコラ」が多いと感じた。例えば形ならペルティエ、チョコでいえばブランジェ浅野屋といった正統派タイプにはないひと工夫が見られた。ツウ好みのものから誰でも好まれるタイプまで揃っている、そのバリエーションの豊富さに驚く。「パン・オ・ショコラ」がこんなにも各お店によって違いが出ているというのは食べ比べていて面白かった点であり、余計に興味をそそられた。
さて、次回は日本橋辺りでお気に入りを探してみようと思います。お楽しみに。



■moca
墨田区在住の23歳。5年前からパンにハマリ、数々のパンを食べ歩く。デパ地下をはじめコンビニ、路面店とおいしいパンがあると聞けばとりあえず『自分の舌で確かめなくっちゃ!』というくらいパン好き。ハード系のパンが好みで、今一番のお気に入りはタイユバンロブションの「リュスティックノア」。

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