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寿堂の「干支最中」より、「辰のつめ」（左）と「辰最中」（右）

　松屋銀座の地下1階和菓子売り場で現在、お年賀や手土産用に、干支（えと）にちなんだ和菓子や縁起のいい正月菓子を取りそろえ販売している。

　来年の干支「辰（たつ）年」をモチーフにした和菓子では、日本橋人形町に本店を構える老舗「寿堂」が、恒例「干支最中」より「辰最中」（161円）と、龍（りゅう）が水晶をつかむ様子をイメージし、こし餡（あん）を包んだカステラまんじゅうをカシューナッツの爪がつかんだように表現した「辰のつめ」（181円）を販売。

　「果匠 正庵」は練り切りと黒豆で龍の顔を作り上げ、さっぱりと仕上げたこし餡を求肥（ぎゅうひ）にうぐいす豆と白ごまを練り込んだ餅皮で包んだ「龍ちゃん（ろんちゃん）」（252円）を、「俵屋吉富」は雲に乗る龍の姿を表現し、濃茶用の宇治産抹茶を使った村雨餡で丹波大納言小豆粒餡を巻き上げた意匠棹（さお）菓子「龍鳳　抹茶味」（1本＝1,575円）を販売。「宗家　源吉兆庵」「鼓月」も干支の菓子をそろえ、「とらや」は、龍が天を力強く翔ける様子を黄と緑の縦じまで表現したようかん「翔龍」（1本3,465円、1月下旬まで）を販売する。

　縁起のいいモチーフを使った正月菓子では、「谷中 いせ辰」のポチ袋の中に七福神や干支のあめ（ハッカ、サイダー、桃、梅、黒あめ）を収めた「まんねん堂」の「縁起開運えと飴」（大＝336円、小＝168円）をはじめ、「銀座　萬年堂本店」の伝統の蒸し菓子「御目出糖」と白餡に白小豆を散らした「白化粧」をセットにした新年らしい紅白の「お年賀特製　御目出糖・白化粧詰め合わせ」（1,890円）や、「古町糀製造所」の栄養価の高い糀（こうじ）にショウガを組み合わせたやさしく自然な甘さの糀ドリンクを神社ラベルのボトルに詰めた「神社エール」（各1本1,575円、1月10日まで）などを販売している。

　そのほか洋菓子でも、「BABBI」が辰の色の「緑」を使った新春限定のパッケージのウエハースを、「西光亭」がニューイヤー向けのパッケージを展開するなど、迎春商品らしい趣向を凝らす。

　松屋銀座広報担当の小笠原由佳さんは「個性的な辰のモチーフやおめでたい言葉選びなど、どれも趣向を凝らした迎春菓子ばかり。用途や価格など各種取りそろえているので、ぜひ新春のごあいさつツールとしてご利用いただければ」と話す。

　取扱期間・取扱数量は、店舗・商品によって異なる。初売りは1月2日（月）から。

まんねん堂×谷中 いせ辰のコラボレーションによる正月菓子（関連画像）松屋銀座