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18種類のかわいらしくカラフルな袋物が並ぶ「あられとよす」店頭

　2期棟を開業した阪急うめだ本店の地下1階に10月25日（木）、米菓メーカー「とよす」が手掛ける新ブランド「あられとよす」がオープンした。

【画像】「むちゃくちゃおいしい豆おかきを」と商品化に4年を費やしたという豆おかき

　1902（明治35）年に創業したとよすが110周年を機に原点回帰し、「米で人を豊かにしたい」と開発した新ブランド。原料となる国産水稲もち米「サガヒヨク米」や北摂・池田の水にこだわり、のり、豆、しょうゆなど米との相性のいい素材を各地から厳選し、職人の熟練の技により味だけでなく香りや歯応えにもこだわり、「一番おいしいかたちで提供する」という。

　「次世代向けの新しい和菓子を」――阪急うめだ本店側からの出店依頼があり実現したという広報担当の豊洲牧子さん。「このブランドは、とよすのアイデンティティーであり、あられ作りの基本姿勢を体現するもの。昔から引き継いできた『あられのとよす』を実直に守っていきたい」と意欲を見せる。

　店舗は、「収穫時に豊かに実るもち米の穂」「焼き上がったばかりの香ばしい素焼きのおかき」などの素材感を基調としたデザインカラーで構成。次世代を意識しギフトパッケージにもこだわり、「米」「水」、とよすの「豊」の3文字をロゴに仕立てデザインを施し、千代紙を連想させるシックで落ち着いた雰囲気に仕上げた。

　取り扱うのは、「むちゃくちゃおいしい豆おかきを提供したい」と構想4年を費やしたという「丹波産黒豆おかき 豆しお」（14袋入り＝1,050円）。生地に北海道産黒大豆きな粉を練り込み、丹波産黒豆と組み合わせ、赤穂と蒙古の2種類の塩で深い味わいに仕上げた自信作だという。

　米粒の食感と味わいを大切に、薄く仕上げた「米つぶ薄焼きあられ ほうろく」（18袋入り＝630円〜）は、昔ながらのせいろで蒸し、粒を壊さないよう丁寧に固めて焼くことでもち米本来のおいしさを引き出した。「たまり」「黒のり」「えび」に、今後は季節限定品も用意する。

　薄桃色のかわいい市松模様の小袋に8種類のあられを入れたのは「創作あられ八撰袋　お八つ」（6袋入り＝735円〜）。「ほの辛青のり」「桜海老千枚」「おぼろ巻」など素材や甘辛さ、食感、香りなど新しいあられを組み合わせた。

　9種類の米菓を個包装し詰め合わせた「豊菓抄（ほうかしょう）」（11袋入り＝1,365円）は、食べ応えある伝承の1枚「のり巻」や、サクッと軽い一口サイズの「ふっくら餅」までさまざまな味わいが特長。

　そのほか、あられ・おかきを手軽に楽しみながら選べるようカラフルな袋詰めした袋物（315円〜525円）も展開。えび、青のり、白生地の「塩でふっくら仕上げた三色かき餅」をはじめ、「ピリ辛仕立ての堅焼き鬼一味」、三度揚げ製法の「濃厚な黒蜜のかりんとう」、「噂のやみつきマヨネーズ味あられ」など18種類をそろえる。そのほか、好みの商品（化粧箱のまま）を組み合わせるセットアップギフト「豊味彩々（ほうみさいさい）も用意。

　オープンして20日以上がたった現在、利用客は40〜50代が中心。フォーマルギフトしての購入が主流だが、日がたつにつれ「袋物など自宅用での利用も増えている」と豊洲さん。中でも「豆しお」「ほうろく」は好調で、「ブランドの代表商品となる2品が売れているのはうれしい。商品の味や特長がお客さまに伝わっている実感がある」とほほ笑む。

　今後の店舗展開については、来年から順次導入することを検討している。

米粒の食感と味わいが楽しめる薄焼きあられ（関連画像）とよす〜あられとよす〜阪急うめだ本店