銀座三越でバレンタインイベント−テーマは「融合」、初上陸のベルギーチョコなど

ヘッドラインニュース

銀座三越でバレンタインイベント−テーマは「融合」、初上陸のベルギーチョコなど

（2013年01月27日）

種類や地域に着目した「カカオ」を切り口にした、限定チョコレート各種

　銀座三越は1月30日（水）より、バレンタインチョコレート＆スイーツを集めた「GINZA Sweets Collection 2013」を8階で開催する。

【画像】日本初上陸、ベルギー「チョコレートライン」が販売するアソート

　今回のテーマは「Fusion（融合）」。世界各地から多様なチョコレートが集結するこの時期に、「チョコレートを楽しむだけでなく、チョコレートへのこだわりを知る、チョコレートの奥深さを追求することでもっと楽しみ方を広げてほしい」と、「カカオ」「人＝技術・創造性」「風土＝素材」の3つの切り口で限定商品を中心に用意する。さらに「伝統」「ポピュラー」「キャラクター」など、さまざまな企画のチョコレートも登場。同店限定品を中心に約60ブランド、約70種類を展開する。

　種類や地域に着目した「カカオ」では、老舗ショコラトリー「ボナ」が地元で収穫されたフランボワーズのガナッシュと蜂蜜を包んだ唇形チョコレートや、スペイン「カカオサンパカ」が幻のレアルクリオロ種カカオの「ソコヌスコ」をはじめ、「エクアドル」「グレナダ」などのカカオを使ったチョコレートなどを販売。「ボナ」の「カカオレアル・デル・ソコヌスコ」を使ったチョコレートパン（ジョアン）やケーキなどのチョコレートスイーツも登場する。日本人になじみ深いハワイでも最近カカオがとれると注目され、ハワイ産カカオを使ったチョコレートを「ソオラ」で展開。ベトナム産カカオも取り上げるなど、珍しい産地のカカオにも焦点を当てる。

　「人＝技術・創造性」では、国内外のショコラティエの技術・創造性に着目。ジャン=ポール・エヴァンやピエール・エルメ、フレデリック・カッセル、青木定治、辻口博啓などの「創造性あふれる」新しいチョコレートや、伝統と革新を併せ持つチョコレートなどが登場する。

　「風土＝素材」では、チョコレートに組み合わせるカカオ以外の素材の成り立ちに着目。バラや完熟フルーツなどを使って銀座を行き交う女性をイメージした限定ボックスや、シャンパーニュ地方の地域素材を使ったチョコレートなど、地域特有・オーガニックの素材を使ったチョコレートを販売する。

　注目は、日本初登場で銀座三越限定のベルギーチョコレートブランド「チョコレートライン」「ブノワ・ニアン」。同店洋菓子バイヤーの加藤俊諭さんは「これまでのショコラティエブームは、フランスのショコラティエが中心だった。当店のお客さまには、どちらかというとオーソドックスなベルギーチョコレートへの支持が非常に高いことから今年はベルギーに焦点を当て、日本にはあまり登場したことのない、方向性の異なる2人のショコラティエに絞った」と話す。

　「チョコレートライン」は、ベルギーのショコラティエの中でも「奇才」といわれるドミニク・ペルソーネが手掛けるブランド。発想がユニークで「素材とチョコレートのマリアージュを得意とする」だけあり、カレーやコーラ、葉巻などの味わいのチョコレートが登場する。会場では、「アーティスティックアントワープ」「スパークリングブルージュ」（各8個入り＝2,940円）などのボンボンショコラをはじめタブレットを販売。さらに、食べることができ、唇に塗って楽しめるというリップタイプの商品や、チョコレートクリームなどの変わり種まで約10種類を展開する。

　「ブノワ・ニアン」は、製鉄メーカーのエンジニアからショコラティエへ転身した経歴の持ち主というブノア・ニアンが手掛けるブランド。ベルギーショコラティエ界ではニュースターといわれ、かなりのチョコレートマニア。ヨーロッパでも非常に数少ない、カカオ豆からチョコレートを作るという本格志向。芸術的・官能的であるだけでなく、元エンジニアらしくカカオの選別や素材の組み合わせ、ブレンドなどは緻密（ちみつ）で、ベルギーでは話題を集めているという。会場では、バニラやティー＆レモン、フォースパイスクリスピープラリネなどベルギーで人気のアソート「レクタングル」（5個入り＝1,680円）や、自家製シーソルトキャラメルとピーカンナッツをベネズエラ産カカオ70％でコーティングした「キャラメルピーカンブリトル」（1,785円）など約10種類を展開。

　会場では、チョコレートスイーツのアイテムも拡大。「フレデリック・カッセル」が自慢のカスタードクリームをショコラ味にしたシュークリームを特別に実演販売するほか、「ジャン=ポール・エヴァン」のショコラ　ショ（2月5日まで）、「ベルアメール」のソフトクリームなども会場で実演販売する。

　「本物志向・王道を好む顧客が多く、主流となる価格帯は2,000円〜3,000円」という加藤バイヤー。「いろいろな角度からチョコレートの世界観を提案した。より深く知っていただき、もっと好きになっていただければ」

　会期はバレンタインデー当日の2月14日（木）まで。

日本初上陸、ベルギー「ブノワ・ニアン」が販売するベルギーで人気のアソート銀座三越