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町田小田急、食品売り場を全面改装−買い回り、利便性の高いデパ地下へ

(2014年11月25日)

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町田小田急、食品売り場を全面改装−買い回り、利便性の高いデパ地下へ

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リニューアル初日に大混雑を見せた「九州屋」(青果)、「魚の北辰」(鮮魚)、「柿安本店」(精肉)などが入る「鮮のスタイル」

 小田急百貨店町田店の地下1階食品売り場が22年ぶりとなる全面改装工事を終え、11月13日(木)にリニューアルオープンし、10日以上たった現在も連日多くの人でにぎわいを見せている。初日の開店前は約1500人の来店客が詰め掛け、地上まで行列ができた。

【画像】町田小田急に初出店した英国王室御用達ブランド

 従来のデパ地下を脱却し、店舗も含め配置を見直すことで売り場全体に統一感を打ち出し、デーリー需要から特別なハレの日需要まで、ワンストップサービスで利用できる新・食品売り場へと変身を遂げた。

 百貨店の食品売り場は一般的に、売り場の中央付近にエスカレーターが設置されていることが多いが、同店では売り場の端となる北側・南側にエスカレーターが設置されているため、約3000平方メートルが隅々まで見渡せ広く感じられる。売り場全体は白を基調とした清潔感あふれる内装で、照明にはLEDを採用し、店舗の什器などに統一感を持たせることで食品の存在を際立たせた。床は食品分野ごとに質感を変えながらも段差を設けずバリアフリーにし、全体的に売り場がつながるよう工夫しているという。

 売り場構成では今回、売り場を南北に貫くメーン導線の整備し「ストレートアクセス」と名付けたメーンストリートが誕生した。このゾーンは通路も比較的ゆったりと広めで、「シーズンスイーツ」「パン」「うまいもの広場」「銘菓名品」などの旬の味を期間限定で紹介するイベント・催事のコーナーが並び、パフォーマンス性・ライブ感を高め、「いつ訪れても新鮮味を感じられるフロアイメージを演出する」という。

 店舗の配置は総菜、菓子、酒類など従来の食品分野ごとに展開・提案していたものを一新。売り場を大きく3つに分け、「洋のスタイル」ゾーンには洋総菜やアジア総菜、洋菓子、ワイン、紅茶など洋風アイテムを、「和のスタイル」ゾーンには和総菜や和菓子、和食材、日本茶、和酒などを、「鮮のスタイル」ゾーンには生鮮三品とグロサリーを、それぞれ配置した。利用客の視点に立ち、商品同士の関連性を分かりやすく配置し、気分や目的など利用する側の買い方を反映させた売り場構成・店舗配置に再編成。洋総菜に合うワインを選び、食後のケーキを選ぶなど一連の食卓シーンを連想しやすくし、「買い回りしやすい」売り場へと変化した。

 売り場構成のほか、サービス面も今回拡充。食料品配送の専用カウンターを設けるほか、新たなサービスとして冷蔵ロッカーの設置、食料品の当日配送(有料)を始め、利便性の向上も図る。

 リニューアルに際し展開ブランド数は、改装前よりも4店舗多い115店舗。新規導入した店舗は34店舗。

 「洋」ゾーンでは、英ロンドンを拠点とする老舗で、紅茶やジャムなどの直輸入品や焼き菓子、ケーキなども販売する「フォートナム・アンド・メイソン」、有料試飲できるカウンターも設置したワイン専門店「ワインショップ・エノテカ」など17店舗を導入。「和」ゾーンには、和総菜「なだ万厨房」をはじめ、コメのセレクトショップ「米屋 彦太郎」、小田急線・柿生駅近くに本店を構える百貨店初登場の和菓子店「禅寺丸本舗」など15店舗導入。「鮮」ゾーンには、梅干しや梅加工品を扱う百貨店初登場の「長生き屋商店」や豆腐専門店「丹沢大山五右衛門」2店舗を導入した。

 中でも注目は、「和」ゾーンにオープンした「久世福商店」。長野県飯綱町に本社を構えるワイン・食品メーカー「サンクゼール」が経営する和のブランドで、伝統の味覚やこだわりの和食材など、日本全国から集めた「うまいもの」を展開する。特に和食の基本となる「だし」に注力。焼津産カかつお節や日高昆布、国産さば節、瀬戸内海産のいりこ、焼きあごなどを使った、化学調味料・保存料無添加の「万能だし」、乾燥させたキャベツやニンジン、ニンニク、玉ネギなど使った、同じく化学調味料・保存料無添加の「和風野菜だし」などを販売する。今回のオープンでは、小田急百貨店自主運営の和酒コーナーや「米屋 彦太郎」と共に店舗デザインを統一。コラボレーションコーナー「久世福商店 町田の蔵」として展開している。

 同店の食品売り場は、全体の売上高の35%を占める顧客支持の高い売り場。新・食品売り場が完成したことで、既存顧客の来店・購買頻度のさらなる向上を図るとともに、若い世代の新規顧客の獲得を図り、新たな需要を掘り起こしたいと意気込む。売り上げ目標は、2015年度に2013年度と比較して107%を目指す(2014年度は改装工事のため比較対象とせず)。

町田エリアに初登場のワイン専門店(関連画像)各地のうまいものから和食材までそろう和のセレクトショップ(関連画像)日本酒・焼酎売り場、和のセレクトショップ、米の専門店が隣接するコラボレーションコーナー(関連画像)小田急百貨店町田店

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