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リニューアルする銀座松坂屋1階外観イメージ、このフロアに「ねんりん家」が登場するという

　J.フロント リテイリンググループは、銀座松坂屋の地下1階フーズフロアを17年ぶりに改装し、9月23日（火・祝）にリニューアルオープンする。

　同社が発表した内容によると、今回の改装は同社としては初めての改装プロジェクトで、2階、1階、地下1階、地下2階の4フロアにまたがる大規模なものとなり、投資額は約10億円。大丸と松坂屋ホールディングスそれぞれのノウハウを生かし、環境整備やマーチャンダイジング（MD）の再構築を含め大幅に品ぞろえを刷新。

　従来の顧客ターゲットだったマチュア層（55〜64歳）に加え、新たに銀座周辺界隈で働くヤングアダルト層（25〜34歳）の女性と、30代の銀座来街者を対象とした品ぞろえを強化。今回のリニューアルは2013年完成を目指して計画中の銀座再開発を見据えたもので、改装後、銀座松坂屋は売り上げ・集客力ともに向上を図る。

　地下1階のフーズフロアは、「ランチはもちろん、ちょっとしたご褒美スイーツにも対応できる充実した食品フロア」をポイントに、フロア全体の8割（約1,100平方メートル）を改装。「国内初」「関東初」などの人気スイーツ店を充実させ、スイーツ系は12ブランド、総菜系5ブランドを新規出店する。

　スイーツブランドで注目は、バームクーヘン専門店「ねんりん家」から初の姉妹ブランドとして2店舗を同時出店する、チーズケーキ専門店「白雪亭」とレーズンサンド専門店「陽なた堂」。どちらも銀座松坂屋が1号店となるスイーツブランドで、和の感性で作り上げた新しい商品展開を打ち出すという。

　ふるふるとやわらかく、口どけなめらかな食感が特徴の「天使のババロア」を看板商品とする名古屋の洋菓子店「ミセスハート」も関東初出店。松坂屋限定品を展開するほか、26種類のフルーツワッフルを展開する岡山「ワッフル・ワッフル」が都内初出店し、松坂屋限定品を27種類目として発売を予定している。

　ほかにも、シュークリーム専門店「芦屋タカトラ」をはじめ、鹿児島の唐芋（さつまいも）菓子の店「フェスティバロ」、千歳烏山の和菓子店「菓心たちばな」が初出店する。

　総菜ブランドでは、フランスの肉料理にこだわった洋総菜店「ブッツ・シャルキュトリ銀座」が銀座松坂屋へ1号店を出店。同店を手がけるのはハム・ソーセージを製造、販売するタカラ食品工業で、フランス風の総菜を提案。

　京漬物の専門店「西利」も銀座エリアへ初出店し、松坂屋限定品を発売するほか、「エノテカ」コーナーにはワインのテイスティングバーを新設し、さまざまなワインをグラスで味わえるようにする。

　今回の改装では1階にも食の要素を配す。池袋東武、大丸東京店に出店し、「マウントバーム」「ストレートバーム」を展開、行列店舗としても知られる「ねんりん家」が銀座通り側に銀座エリア初出店し、同店では「ねんりん家」としても初めての限定バーム、松坂屋限定「マウントバームショコラ」を新作として展開する。

J.フロント リテイリンググループ銀座松坂屋