デパチカドットコム

写真を拡大

チョコレートムースの中に青リンゴ風味のプラリネムースが入った、ヘイバーグシェフを象徴するケーキ「100％デザートサーカス」

　デンマーク王室でデザートシェフを務めるモーテン・ヘイバーグさんが手がけるパティスリー世界第1号店「DESSERTCIRKUS」（デザートサーカス）が3月18日（水）、伊勢丹新宿店の本館地下1階洋菓子コーナー「カフェ エ シュクレ」の一角にオープンする。

　モーテン・ヘイバーグシェフは、2004年5月に行われたデンマーク皇太子のウエディングで、お祝いのチョコレートをはじめ、すべてのスイーツを担当し話題を集めたデンマーク新進気鋭のシェフ。独創的でエレガントなスイーツは多くのセレブからも支持され、現在もデンマーク王室シェフチームのひとりとして宮廷内外におけるロイヤルファミリーや国賓のための特別な料理やデザートを手がける。デンマークではチョコレート、フルーツシロップ、ジャム、デザート、スパイスなどを扱う会社を設立し、店舗は構えず高級スーパーなど約500店舗で商品展開する傍ら、ホテルやレストランのコンサルタント、料理本の執筆、テレビ・ラジオ出演など幅広い分野で活躍している。

　「デンマーク王室のシェフとして働き始めたころ、デンマーク王室の日本人総料理長から仕事に対する姿勢や価値観、文化を学び、興味を持ち、いつか日本でビジネスを」と希望を持っていたヘイバーグシェフ。友人である英国人シェフ、ジェイミー・オリバーさんからサザビーリーグの事業会社であるビーエルティーを紹介され、「アートのように美しいスイーツだけでなく、誰と、何を、どんな風に楽しむかを重要視するスカンジナビアスタイルが支持されるのではないかという思いが一致した」とライセンス契約を結んだきっかけを話す。日本のマーケットも「世界中の食の文化が集まり、活性化している」といい、「消費者の舌も肥えているビックなマーケットでビジネスができることは、大きなチャンスだと思う」と意欲を示す。

　初のパティスリーで提案するのは、「Keep it simple」（いつもシンプルでいこう）をコンセプトに、厳選した素材だけを使ってシンプルな組み合わせで丁寧に仕上げたスカンジナビアスタイルのモダンスイーツ。ヘイバーグシェフの「スイーツを通して、サーカスのようにいつも楽しく幸せな時間を提供したい、何が出てくるか分からないワクワク感を届けたい」という思いが店名になったという。店頭では、看板スイーツ「チョコレートバーガー」をはじめ、生菓子、焼き菓子、チョコレートを販売する。

　バーガー風の「チョコレートバーガー」は、カカオ風味のアーモンド生地にさまざまなクリームをサンドした、マカロンでもブッセでもない新感覚スイーツ。キャラメルやラズベリー、ピスタチオ、リコリス（甘草）など8種類を用意し、価格は1個263円。

生菓子は、同店のロゴマークにもなっている象徴的なケーキで、シェフがヨーロッパ最優秀シェフを受賞したデザートをアレンジした「100％デザートサーカス」（1個714円）をはじめ6種類を用意。価格は1個504円〜、ホールタイプも2種類そろえる。

　焼き菓子では、オレンジやレモンがそれぞれ効いたシンプルなパウンドケーキ2種類（1,365円〜）のほか、フィナンシェ2種類（各263円）、素朴な味わいのクッキー3種類（各788円）を、チョコレートには、クリオロ種カカオ使用やデンマークロイヤルウエディングで登場したチョコレート、タブレットなど7種類を、それぞれ展開する。

　伊勢丹食品営業部洋菓子担当の松永朗バイヤーは「ヘイバーグシェフの商品はチョコレートなど、これまで『サロン・デュ・ショコラ』『マ・パティスリー』へ期間限定出店し、顧客には好評価を得られてきた。デンマーク菓子の認知度はほかのヨーロッパの菓子に比べ低いが、原材料など素材への魅力と、ヘイバーグシェフの若さとクリエーションの可能性から、伊勢丹としてデンマーク菓子という新しいスイーツへチャレンジしていく」と話す。

デンマーク王室デザートのひとつ「チョコレートバーガー」（関連画像）伊勢丹新宿店デザートサーカス