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【コラム】2004-05-11

アメリカ版デパ地下?

2004/05/11

4月末にアメリカのワシントンDCへ行って来た。 ワシントンDCというと「政治の街」というイメージが強いと思うが、世界各国からいろいろな人が集まり、また大使館も多いことから、食のレベルはかなり高い。フレンチやイタリアンのほか、エスニック系やアジア系のレストランも充実。私がワシントンDCを気に入って度々訪れている理由の一つには、このバラエティーに富んだ食がある。

レストラン、カフェ、食料品店は至る所にあるが、日本のデパ地下のようなものは存在しない。最も近いのは、モールと呼ばれる巨大ショッピングセンターの1階もしくは地下に入っているフードコートだろうか。ピザ、中華、ハンバーガー、メキシカン、ソフトドリンク、スイーツなどのコーナーに分かれており、各自好きなところへ行って注文し、中央に設けられているテーブルに座って食べるというスタイル。日本のデパ地下は持ち帰り=家で食べるためにあるが、アメリカのフードコートはその場で食べるカジュアルレストランのような役割をしている(ちなみにテイクアウトも可)。

ワシントンDCにもフードコートがたくさんあるが、私のおすすめの一つはユニオン駅にあるフードコート。ユニオン駅はDC鉄道の玄関口で、利用者はビジネスマン&ビジネスウーマンのほか旅行者も多い。この駅は100以上のお店が集まるショッピングモールとなっており、地上2階+地下1階で構成されている。フードコートがあるのは地下1階で、駅に隣接しているため常に賑わっている。

 ここのフードコートはかなり面積が広く、入っている店舗数も多い。中華、ピザ、サラダ、ベーカリーなどのほか、寿司コーナーだってある。一番の特徴はサンドウィッチ系のお店が充実していること。サンドウィッチと一口に言っても普通のパンに具がはさんであるもののほか、トルティーヤと呼ばれる薄い皮でくるくるっと巻いたもの(「wrap(ラップ)」と呼ばれて人気がある)、イタリアのパニーニに似たものなどバラエティーに富んでおり、また中の具も種類がたくさんあり目移りしてしまう。どのお店もお客獲得には必死と見え、アメリカでは珍しく試食させてくれたり、ショーケースの前でちょっと足を止めようものなら「××がおいしいよ!」、「××はおすすめだよ!」とすかさず声がかかる。ここでのお店の人とお客とのやり取りには、日本のデパ地下に近いものがあるかも。

私はワシントンDCに来るたびにここのフードコートに必ず立ち寄るが、気に入っている理由は、買い物客だけでなく旅行者が多く立ち寄るためピープルウォッチングが面白いこと。特に昼時は近隣のオフィス街からランチを食べにやってくる人が多く、旅行者に混じってバリッとスーツを着こなした人たちがハンバーガーを片手にビジネスの話をしていたりと、一層活気を増す。夕方は買い物帰りの人や学生、旅行者などで賑わう。

ところで、食べ物で気に入っているのは、やはりサンドウィッチ類。今回 食べたのは「wrap」と「ターキーサンド」。

wrap 




ターキーサンド




「wrap」の中の具はチキン、アボカド、ブルーチーズで、くせのあるブルーチーズが味にインパクトを与えており、病みつきになりそう。サイズは紙コップ2個分くらい、具がたっぷり入っているためどっしり重く重量感がある。正確な値段はは忘れてしまったが、このボリュームで5〜6ドルしなかったと思う。「ターキーサンド」はあっさりしているが、一緒にでてきた付け合わせのマカロニサラダがかなりの迫力。そのほかスープのコーナーでクラムチャウダーを注文。じゃがいも、コーンなど具がたっぷり入っていて美味。ミネストローネもおすすめ。

ワシントンDCを拠点にして、ユニオン駅から各方面への旅を計画するのもいいかも。その際は早めに来て、地下のフードコートで食事&ピープルウォッチング楽しんでから出かけることをおすすめする。




■あまみ
「食べるものにはお金を惜しまない」という両親の影響を受けてか、昔からエンゲル係数が高い。デパ地下もマメにチェック。周囲から「おばあさんになっても一人でウロウロ、デパ地下を歩き回ってそう」と、よくからかわれる。

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