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アンリ・シャルパンティエ、最後のパリ・コレクションはスイーツのサンドイッチ

(2010年02月28日)

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アンリ・シャルパンティエ、最後のパリ・コレクションはスイーツのサンドイッチ

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2010春「お菓子のパリ・コレクション」は、(左奥から時計回りに)クロック・マダム、トルティーヤ・フレーズ、クラブ・フユテ、オペラ・バーガー、パニーニ・マカロンの5品

 アンリ・シャルパンティエは3月1日(月)、2010年春の「お菓子のパリ・コレクション」を発表し、同日より全国46店舗で販売を開始する。

 同コレクションは、パリ6区にある同ブランドのお菓子の研究所(=パリ・ラボ)で、同ブランドのクリエーティブ・ディレクターを務めるフランス屈指のパティシエ、クリストフ・フェルデールさんとのコラボレーションによるもの。2003年2月にバレンタインを意識したコレクションとして初めて発表して以来、毎回テーマを決めてさまざまな味の組合せや構成、デザインなどに挑戦し、パリと日本の融合した菓子を年3回打ち出してきた。テニスボールに見立てた「テニシア」や楽しい表情を取り入れた「ムッシュー・エスカパド」など、独創的なケーキは大ヒットを飛ばし話題を振りまいてきたが、22作目となる今回を最後に、同コレクションを終了する。

 コレクション終了について、今コレクションの開発に当たったパリ・ラボ所長の秋田博一さんは「楽しみにしてくれているファンも多いので残念だが、フェルデールシェフも含め、作り手として8年間続けていくうちにもっと違った方向性を提案していきたいという思いが出てきた」と話す。

 ファイナル・コレクションのテーマは、「『パティシエのサンドウィッチ』甘い時間をサンドして、ピクニックへ行こう!」。「春の日差しを感じながらピクニックをするかのようなうららかな気分」を表現したという新作は、ハンバーガーやパニーニなど本物のサンドイッチのように見た目にも楽しくユニークなデザインながら、味の組み合わせは本格的なパリのケーキに仕上げたという。

 「これからは『ビスキュイとクレーム(生地とクリーム)』が大事」というフェルデールシェフの言葉通り、現在パリでは「断面を見ないと分からない複雑な構成の創作系ムースではなく、行き過ぎたクリエーションに対する反省もあり、伝統菓子回帰を打ち出した生菓子に戻ってきている。この流れは日本でも感じ、ショートケーキやシュークリームなどが支持されていることから『生地とクリーム』というシンプル構成が一番親しみやすいのではと話し合い、テーマに決めた」と秋田さん。

 今コレクションでの「パンと具材をサンドすることで味のハーモニーを生み出すサンドイッチのごとく、ケーキも生地とクリームの構成をサンドイッチ的手法と解釈。春の花見シーズンを見据え、ケーキデザインにもサンドイッチを取り入れるなど全体のコンセプトとして展開し、春らしいコレクションにしたかった」と振り返る。サンドイッチをまねた独創的なデザインについても、「ショーケースの中でお客さまに目を留めていただける、見た目にも心をつかむようなビジュアルを考え着地した」。

 新作は、トルティーヤをイメージしクレープをラップサンド風に仕上げた「トルティーヤ・フレーズ」(546円)をはじめ、イタリア発祥のパニーニとバゲットサンドのイメージをミックスしマカロンを使ってホットサンド風に仕上げた「パニーニ・マカロン」(494円)、マロンケーキをフランスのクロック・マダム風に仕上げた「クロック・マロン」(504円)、ミルフィーユをクラブハウス・サンドイッチ風に仕上げた「クラブ・フユテ」(462円)、フランス伝統菓子「オペラ」をハンバーガー風に仕上げた「オペラ・バーガー」(483円)の5品。

 各ケーキの詳細は以下の通り。

○トルティーヤ・フレーズ=オレンジが香るクレープにイチゴのジュレ、サブレ、マスカルポーネ・クリームを巻きラップサンド風に仕上げたものを、サブレのプレートにのせ、イチゴを飾り、チャービルを加えサラダ感覚で仕上げたケーキ。

○パニーニ・マカロン=ローズ風味のバタークリームはハムに、イチゴスライスはトマトに、ライチムースはモッツァレラチーズに見立て、焼き目付きのマカロン生地でサンドし、ホットサンド風に仕上げたケーキ。ライチとフランボワーズの果肉を加え、「一口でバラとフランボワーズ、ライチの3つの風味が立ち、とてもエレガントでフランス的な味わいが特徴。フェルデールシェフも一番気に入っている組み合わせ」(秋田さん)。

○クロック・マロン=ライ麦とはちみつ、キャラメル風味のもっちりとした食感のスポンジ(スパイスの入らないパン・デピス)と、モンブランクリームやバニラ風味のマスカルポーネ・クリーム、サクサクのクレープチョコをサンドし、クロック・マダム風にマロンのシロップ煮と生クリームで作った目玉焼きをのせたケーキ。食べる際には「故郷のアルザス風に、洋酒のゴールドラムをかけるとマロンやキャラメルの香りがより風味よく味わえるので、ぜひすすめたい」(フェルデールシェフ)。

○クラブ・フユテ=ほんのりと塩気のサクサクと軽いパイ生地に、ふんわりとしたやさしい口どけのピスタチオのカスタードクリーム、甘酸っぱいフランボワーズのジュレをクラブハウス・サンドイッチ風ミルフィーユに仕上げたケーキ。

○オペラ・バーガー=コーヒーシロップを染み込ませたチョコレートスポンジのバンズ(ハンバーガー用の小型パン)で、コーヒー風味のクリームやアーモンド入りスポンジ、チョコレートなどをサンドしたケーキ。正統派スイーツそのままに7層から成り、本質を外すことなく仕上げたという。

 販売期間は5月14日(金)まで。同コレクションは今回が最後となるが、夏までにまた新しいパリ・ラボのシリーズを打ち出す予定。

アンリ・シャルパンティエ

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