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戦後すぐの栄町市場をイメージした沖縄そば「市場ルーツあの頃そば」

　阪神梅田本店の8階催場で5月15日（水）、沖縄のグルメや雑貨などを集めた「阪神のめんそーれ沖縄 味と技展」が始まった。

【画像】牧志公設市場から、島魚グルクンを使った定食がイートインに

　前回同様、「食べて、飲んで、見て、聴いて…。沖縄のヒトとモノに出会う。」をテーマに約80店が出展する同展。初登場の総菜やスイーツ、雑貨などを取りそろえるほか、ライブやトークショーなどのイベントも連日展開し、写真家・垂水健吾さんの写真も展示する。

　見どころは、2つの那覇の市場（マチグヮー）から地元で愛されているグルメ。一度はシャッター通りになったもののまちおこしで復興したという「栄町市場」から、有名店「ゆんたくすば 御殿山（うどぅんやま）」「玉家」などの沖縄そば26店で結成した「沖縄そば発展継承の会」が今回も再登場。栄町ルーツの沖縄そばを復刻し、太麺に豚骨スープ、赤肉をのせた今展限定「市場ルーツあの頃そば」（1杯801円）をイートインで提供する。

　本土復帰の1972（昭和47）年に創業した「うりずん古酒バー」も初登場。店主の土屋さんが厳選した古酒と泡盛の飲み比べを楽しめる。同じく初登場となる、沖縄在来豚アグーの「おもろアグー」を飼育・販売する「おもろ牧場」は、柔らかくジューシーなアグー豚の串焼きやソーセージなどを実演販売する。

　もう一つは、戦後のヤミ市から続いているという新鮮な魚介類や沖縄の野菜などを取り扱う「牧志公設市場」。市場の1階で購入した魚を2階で調理してくれることで観光客にも人気の「がんじゅう堂」が初登場。島魚の代表グルクンを使った「グルクンのから揚げ定食」（1人前999円）のほか、珍しい伝統料理「イラブー汁（うみへび）」（1人前1,999円、各日限定5点）や「イラブチャーあんかけ定食」（1人前1,260円）をイートインで提供する。

　同市場で50年営業を続ける精肉店「和ミート」は柔らかいラフテーを実演販売するほか、看板もない昔ながらの市場スタイル「でいごフーズ」は島らっきょうなどを販売。

　今春3月7日に開港したばかりの新石垣空港グルメも今展の見どころ。島唐辛子や黒糖などを使ったポン酢専門店「ふたばや本舗」をはじめ、石垣島名物のかまぼこを扱う「金城かまぼこ」、、もろみ豚を使ったソーセージの店「十五番地」など8店が出展する。

　注目は、八重山の厳選素材をふんだんに使ったジェラートを展開するジェラテリア「an 石垣ジェラート」の「天使のいも娘」（1カップ481円）。温かな紫芋のペーストと冷たいミルクジェラートを混ぜながら食べる新感覚ジェラートが登場する。

　会場にはイートスタンド「オリオンビールスタンド」を併設。「たる生ビール」（1杯391円）や「オリオンドラフト」（350ミリリットル缶＝239円）とともに楽しめるよう、ゴーヤーチャンプルー、アグー豚の串ヒレカツ、島素材の焼きギョーザなど沖縄ならではの総菜を取りそろえる。

　県産コーヒーを手掛ける「名護珈琲」も登場。旧米軍ハウスエリア「港川ステイツサイドタウン」で話題のフルーツタルト専門店「オハコルテ」のタルトや焼き菓子、パイナップルの果肉入りカステラ、石垣島の塩ロールなどのスイーツと一緒に味わえる。

　会期は今月21日（火）まで（最終日は17時まで）。

新石垣空港に出店する「an 石垣ジェラート」の温かいジェラート（関連画像）阪神梅田本店