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阪神梅田本店、第一期棟オープン−食強化、目玉の「パンワールド」、「スナックパーク」復活

(2018年05月28日)

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阪神梅田本店、第一期棟オープン−食強化、目玉の「パンワールド」、「スナックパーク」復活

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6月1日にオープンする一期棟外観パース

 2021年秋のグランドオープンを目指し、二期に分け建て替え工事を進める阪神梅田本店が6月1日(金)、第一期棟を先行オープンする。

【画像】地下1階に復活する「スナックパーク」パース

 今回の第一期棟は地下1階〜9階の10フロアで、売り場面積約2万7000平方メートル。建て替え工事に伴う総投資額は530億円、2018年度の売り上げ目標は420億円を予定する。コンセプトは「毎日が幸せになる百貨店」。同店では食の提案を中心に日常性を打ち出し、商品を提供するだけでなく、暮らしの中で「自分を磨く、高める、充実させる」百貨店を目指す。売り場環境にもこだわり、自然光が降り注ぐ「テラス」を1階〜9階に配置するほか、サービス面では、豊富な知識を持ちながらも利用客と同じ目線でさまざまな提案ができるスタッフの育成にも着手する。

 「新・阪神食品館」は、地下1階の和洋菓子・パン、総菜、グロッサリー、銘店、嗜好(しこう)品、生鮮売り場と、1階に新たにオープンする「パンワールド」「リカーワールド」の2フロアで構成し、出店店舗数は全約190店。この新食品売り場に加え、地下1階には3年ぶりに復活する立ち食いスペース「スナックパーク」が、1階には働く女性に向け「ちょこっとごほうび」を提案する新スポット「サウステラス」が新たに登場する。

 百貨店の1階といえば、ファッション雑貨やコスメ売り場というイメージだが、今回1階は食を中心とした売り場に変更。「『食』への期待がより高まる消費者のニーズに応え、従来から定評のある『食の阪神』に磨きをかける」と話す同店販売促進部の竹下諭さん。毎日の食を通して「作る」「食べる」「集う」をキーワードに楽しさや喜びを提供し、「食品」の売り上げ構成比を現在の45%から、今後は50%にまで高めたいという。

 地下1階「新・阪神食品館」和洋菓子売り場では「普段のおやつ」を強化。百貨店ブランドのリーズナブルな菓子を数多く展開し、毎日でも購入できるおやつを充実させるという。洋菓子36店舗、和菓子32店舗が出店する中、今回メリーチョコレートの新ブランド「ルル メリー」が関西初登場。堺市の洋菓子店「フランシーズ」と京都・清水寺門前の和菓子店「普門庵(ふもんあん)」は百貨店初登場し、大阪を中心に展開するベーカリー「クックハウス」の新業態でシフォンケーキ専門店「ダイヤ ラ シフォン」が初登場する。

 総菜売り場では、働く女性の時短ニーズに応え、夕食の買い物に使い勝手のいい店など42店舗が出店する。魚総菜「富惣(とみそう)」の魚弁当専門店「おさかな弁当 富惣」をはじめ、うどんすきの「美々卯」が手掛ける弁当と総菜の店「美々卯」、大阪すしの老舗「吉野寿司」が手掛けるいなり専門店「上方いなり 嘉助」、韓国巻きずし専門店「カンナムキンパ」が手掛ける総菜店の新業態「カンナムデリ」と、卵総菜専門店「玉子丸」、エスニック「タイ料理チャンロイKaaw」の6店舗が新たに登場。同売り場入り口付近には、持ち帰りしやすく、すぐに食べられる少量総菜を充実させ、スムーズな買い物ができるよう工夫するという。

 こだわり商品をそろえるグロッサリー、銘店、嗜好(しこう)品売り場には26店舗が出店。発酵食品への注目が集まる中、みそとみそ汁の専門店「美噌元(みそげん)」が関西初登場する。蜂蜜専門店「ラベイユ」では蜂蜜スイーツを新たに展開する予定。

 より専門性を高めた生鮮売り場には22店舗が出店。国産黒毛和牛のフレッシュホルモを充実させるほか、新業態の高質鮮魚コーナー「ひげ川(せん)」ではプロの目利きが選んだ魚を用意する。

 地下1階に復活する立ち食いスペース「スナックパーク」は、百貨店初登場となる8店舗が加わり13店舗に拡充。オールスタンディングで約130席を設け、ランチから夜のサク飲みまで「立ち飲みの聖地化」を目指すという。新規8店は、西長堀の行列店で、今回の第一期棟オープンに合わせ新たに開発した中華そばを打ち出す「カドヤ食堂」をはじめ、天王寺発祥魚屋直営の鮮魚が安い「立ち喰い魚 ふじ屋」、尼崎・出屋敷の焼き肉店「出屋敷味楽園」オーナーシェフプロデュースの肉焼き&焼肉丼を展開する「牛焼 みらく」、道頓堀のたこ焼き店がお好み焼き・焼きそばを展開する「道頓堀赤鬼」、西中島の立ち食いうどん店「てんぼう」、箕面の博多天ぷら店の新業態「天ぷらの山」、難波「焼きスパ&ワイン ローマ軒」、江戸前立ち食いすし店「魚がし日本一」。「阪神名物 いか焼き」や「ちょぼ焼き」などこれまで人気だった店舗も移転する。営業時間は10時〜22時。

 1階「新・阪神食品館」に新たに登場する「パンワールド」は話題のベーカリーを集めた、第一期棟でも注目の売り場。大阪「帝塚山ぱん士郎」の本食ぱんや、京都「ブランジュリ ロワゾー・ブルー」の天然酵母の食パンなど、1カ月あたり約30店のベーカリーから毎日15種類が登場する食パンセレクトショップと、8カ所の週替わりイベントスペースで構成。さらに旧売り場では地下1階に出店していた「ポール」もリニューアル出店する。

 今回の「パン」の強化について、「幅広い世代に愛されるパンは一過性のブームではなく、毎日活用してもらえるアイテムで、新コンセプトにもぴったり」と言う竹下さん。6月の週替わりには、兵庫・夙川「ブーランジェリー ミヤナガ」と奈良「ウーの森」「セバスチャン・ブイエ」の出店を皮切りに、その後や神戸「ブーランジェリー レコルト」、さらに京都「喫茶マドラグ」など関西を中心に注目店が出店する予定。

 「パンワールド」の隣には、国産を含む世界20カ国のワインをそろえるワイン売り場と、日本酒や焼酎、洋酒なども充実させた「リカーワールド」が登場。特に同店の強みとなるワインは、「日本最大級の圧倒的な品ぞろえを展開する予定で、約400種類のワインがフリーテイスティングできる」と竹下さん。試飲ブースもこれまでの7カ所から倍以上に強化。それぞれに知識豊富なスタッフを配し、「お客さまにより納得いただける体制を整える」とも。

 1階の新スポット「サウステラス」には、鮮度と香りにこだわったハンドドリップコーヒーを提供する「タシロ コーヒー ロースターズ」やオフィスおやつのセレクトワゴンなどに加え、ニューヨーク発のハンバーガーレストラン「シェイク シャック」が関西1号店を構える。

 現在、大阪北部・南部、阪神間を中心とした50〜60代の女性が中心顧客の阪神梅田本店。竹下さんは「これまでの中心顧客へのアプローチは継続しつつ、チャレンジターゲットとして30〜40代の、大阪梅田周辺で働く女性に向けたアプローチも強化していく」と意気込みを見せる。

 5月28日(月)の営業は、全館18時まで。同29日(火)〜31日(木)の3日間は、臨時休業する。

「スナックパーク」で味わえる話題の味(関連画像)1階に新登場する「パンワールド」パース(関連画像)1階に新登場する「リカーワールド」ワイン売り場パース(関連画像)「パンワールド」「リカーワールド」にラインアップするパンやワイン(関連画像)阪神梅田本店

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