デパチカドットコム

写真を拡大

8月20日、プレス向けに行われた「特別内覧会」ではシェフたちによるトークイベントが開催された。

　日本橋三越本店の新館地下1階食品売場に8月21日（火）、イートイン＆デリフロア「シェフズ＆スペシャリティ ダイニング」がオープンした。食品売場のリニューアルとしては6月の、本館地下1階の「和洋菓子サロン」「総菜ゾーン」に続く第2弾となる。

　同売り場は「もっと美味しく、楽しく、ヘルシーに」をテーマに、次世代を担うと呼び声の高い「旬」のシェフによる店舗を集め、レストランと同様のクオリティー高い味わいをカジュアルにその場で食べたり、テークアウトできる、三越プロデュースによる編集フロア。谷北陽一日本橋三越本店長は「ただ旬の店舗を誘致したわけではなく、日本橋本店の顧客に合うもの、もとめているものを吟味した」と話している。

　売り場では、店舗にイートスペースを設けるだけでなく、売り場の中央のパブリックスペース（18席）では各店舗で購入した商品を自由に食べることができるのが特徴。パブリックスペースの近くにはイベントスペースも設け、時々の旬をテーマにデモンストレーションやイベント、実演販売なども随時開催するという。

　出店するのは、イタリアン「イル ギオットーネ クチネリア」（笹島保弘シェフ）をはじめ、フレンチ「イレール メレ」（島田哲也シェフ）、中国料理「広味坊」（五十嵐美幸シェフ）、老舗洋食「たいめいけん」（茂出木浩司シェフ）、日本料理「東麻布 万歴（ばんれき）」（澤田和巳シェフ）に加え、フレンチの淺野正己シェフプロデュースによるベーカリーショップ「ミディ ア ミディ」、イタリアンの植竹隆政シェフによるジェラートショップ「ジェラテリア カノビアーノ」、老舗の宮越屋珈琲によるカフェ「ミヤコシヤ コーヒー」の8店舗。それぞれイートインやテークアウトで提供するオリジナルメニューは、安心・安全にこだわった食材・調味品を使うことを基本に、季節ごと（年4回）に三越担当者と各店のシェフが共同でメニューを開発していく。

　ターゲットは、年齢を問わず30歳前後の意識、感性を持つ「マインド30」（同店）。これまで50〜60歳代が中心だった顧客層とは異なった若い層を呼び込むのが狙い。「クオリティーはそのまにカジュアルに利用できるよう、価格も手ごろな設定に抑えて提供する」（同店）。

　各店舗の特徴は以下の通り。
◇イル ギオットーネ クチネリア＝リストランテ同様に食材にこだわった京都発信のイタリアンを提供し、よりカジュアルに手軽に楽しめるよう、「パニーノ」「ドルチェ」「サーラ（イートイン）」で構成する。イートインでは15時までの限定セット「プランツォ」（パスタ又はリゾット、前菜、パンのセット＝1,890円）など、テークアウトでは三越本店限定「パニーノ 炭火で焼いた鶏とポルチーニのフォカッチャ」（945円）などを販売。

◇イレール メレ=よりシンプルでオリジナリティーを追求したヘルシーで体にやさしいフレンチをそのままカジュアルスタイルで提供し、「フレンチ総菜」「スイーツ（イレール ボントン提供）」「イートイン」で構成する。イートインではそば粉と全粒粉を使ったブリニ（薄いパンケーキ状のもの）に季節野菜と海老をのせた「季節のブリニセット」（季節のスープ付、1,260円）など、テークアウトには「自家製イベリコ豚のベーコンと季節野菜のキッシュ」（1,260円）などを販売。

◇広味坊＝季節感＆オリジナリティーある中国料理を華やかに、「中華総菜」「中華スイーツ」約30種類を展開する。特に新しい試みとして、イートインの「北京ダックプレート」（スープ付、2,100円）やテークアウトの「北京ダック」（100グラム＝924円）など北京ダックを中心にしたメニューのほか、女性ならではの感性を活かしたメニューを楽しめる。

◇たいめいけん＝伝統の味を守りつつ、カジュアル・テイストをプラスした新オリジナルメニューを提案、サラダにも力を入れる。イートインでは三越本店限定メニュー「日本橋プレート」（オムライス、コールスロー日替わり付け合わせ、1,470円）など、テークアウトでは「ヒレカツサンド」（881円）などを販売。

◇東麻布 万歴＝「滋味百珍」をテーマに、イートインでは季節折々の味覚を一枚の膳（折敷）で表現したり、料理と伝統的な和の器との取り合わせを楽しめるよう提案する。味噌汁のバリエーション「おみおつけ365日」も日替わりで提供。テークアウトでも弁当、総菜、巻きずし、甘味を用意する。

◇ミディ ア ミディ＝「新スタンダードなソフトパン＆ライトなハード系パン」をテーマに、素材を吟味し、イーストフードや保存料を使わず、昔から慣れ親しんだ味や食感に仕上げたパンを販売する。パンはすべて併設した厨房で、できたて焼きたてを提供。「シュクルミディ」（151円）、「プードルカカオ」（221円）など。

◇ジェラテリア カノビアーノ＝日本ならではの旬の食材を使った、できたてジェラートを24種類展開する。オリーブオイルを多様し、いろいろな素材に取り組む。今後は中華素材も取り入れる予定。「水菜と豆乳」「ルッコラミルク」「宇治ほうじ茶」など、シングルコーン（401円）〜。

◇ミヤコシヤ コーヒー＝オリジナル焙煎技術でいれた本格的コーヒーを、スタンド式のイートインスペースとテークアウトで提供するほか、豆の販売も行う。ショートサイズ301円、トールサイズ351円〜。

日本橋三越本店