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日本橋三越本店・食品フロア、リニューアル終えグランドオープン

(2007年10月09日)

 

日本橋三越本店・食品フロア、リニューアル終えグランドオープン

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本館食品フロアのほぼ中央に位置する老舗料亭「金田中」とフレンチの名店「ミクニ」

 日本橋三越本店は食品フロアの改装工事を終え、10月2日(火)グランドオープンした。

 リニューアル対象となったのは本館=地下1階、新館=地下1階・地下2階の3フロア計約2,000坪。食品フロアでは、来店客にとって「安心で安全な売場を提供」(同店)するため昨年5月からバリアフリー工事を始め、今年6月には本館地下1階の「和洋菓子サロン」「総菜ゾーン」をリフレッシュオープンし、同8月には新館地下1階に次世代のシェフの味を楽しめる「シェフズ&スペシャリティダイニング」をオープンした。

 本館地下1階は、「極上の味の饗食」をテーマに「おもてなし」を意識した「ワールドステージ」を新たに設け、同フロアの中心として位置づけるほか、日本の食文化を紹介する「和のゾーン」、新しい洋の食のスタイルを提案する「洋のゾーン」、27年ぶりにリニューアルした和洋酒コーナー「La Cave(ラ・カーヴ)」をメーンに構成。「伝統と革新が融合した食生活」(同店)を提案できる、新時代に向けた売り場作りを目指す。

 注目の「ワールドステージ」には、老舗料亭「金田中」が百貨店で初めて常設店を構え、口取りや焼物、煮物、生ずしなどをひと口サイズでくし打ちにし、炊き込み御飯と盛り合わせた日本橋三越本店限定の「お弁当 松葉併せ稔りの箱 秋」(10串5俵入=3,675円)など、芸術的な味とスタイルを持った「金田中のおもてなし」を提供する。3代目若主人の岡副真吾さんは「料亭としての空気感を含め『金田中』だからこその料理を、サービスも含め提供したい」と話す。

 「料理人として、食材を厳選して本当にいいものを提供していきたい」というオーナーシェフの三國清三さんによるフレンチの名門「ミクニ」では、素材を生かしたフレンチをイートイン(6席)とテークアウトで展開するほか、四ツ谷店のみで行っていたケータリングもサービスも含め実現に向け計画中。また、同店では「ミクニ」初となるショコラや、プチガトー、焼菓子、ミクニオリジナルティーなどを展開する。

 「最高傑作」という意味を持つ都市型スイーツ専門店「カポラヴォーロ・デル・ジョトオ&ニューヨークスイーツ」は、イートインカフェを併設して登場。ニューヨークの3ツ星レストラン「ル・バナダン」のスターシェフ、マイケル・ラスコニスさんとのコラボレーションメニューや、カラフルなソースや生クリームをトッピングしたオシャレなカップケーキ「カーラー」(各種294円〜)などを提供する。

 和のゾーンでは、「おもたせ」といったパーソナルギフトを強化した老舗和菓子店や三越の自主編集ショップ「菓遊庵」、老舗料亭・名店の味など、日本伝統の食文化をテーマにした品ぞろえを行った。自然食バイキングレストラン「野の葡萄」が、野菜を中心に総菜メニューを提案する新業態「野菜畑 ののぶどう」として百貨店初登場。ほかにも、国産大豆100%の油揚げで作るこだわりいなり寿しを扱う愛知の老舗寿し店「壷屋」(関東地区初出店)、ロックフィールドの和総菜ブランド「いとはん」、神田駿河台「山の上ホテル」の看板メニュー「天ぷら 山の上」(百貨店初登場、9月11日オープン)が登場した。

 今年6月に一部をリニューアルし、スイーツゾーンは売り上げが「2ケタの伸び率」(同店)となった「洋のゾーン」では、8月に世界的なパティシエ、ピエール・エルメさんのブティック「ピエール・エルメ・パリ」が一足早く登場。今回のリニューアルでは、フランスの人気ブーランジェリー「PAUL(ポール)」のほか、中華総菜の「桂林」、「柿安」の肉総菜専門店「肉の匠 柿安」が新たに加わり、チーズやオリーブとともに、和洋酒コーナーと連動した洋の食スタイルを提案する。

 フランス語で「ワイン蔵」を意味する和洋酒コーナー「La Cave(ラ・カーヴ)」は、ワインセラーや日本酒セラーを設置し、24時間の温度管理で商品を並べる。「見やすく、気軽に入れる」をモットーに入り口を2カ所設け、セラー内の照度も品質管理に問題のない範囲で明るくするほか、サジェストカード機能付きのプライスカードで価格以外に商品情報や楽しみ方を提案。コーナーには、フランス・ボルドー地方メドック地区のグランクリュワイン61種類を中心に、世界のワインやシャンパンなど約850種類を取りそろえるほか、1961年から2000年までのビンテージワインをラインアップ。ハードリカーは約80種類、日本酒・焼酎は蔵元を厳選し約140種類を品ぞろえ、旬の商品の試飲をはじめ、歳時記にあわせたイベントも実施する。

 そのほか、「便利で快適なおもてなし空間」(同店)を実現するための「フードステーション(食品ご案内)」を設け、専任スタッフ3名を常駐し、捜しものやアドバイスなど各売り場の資格や専門知識を持ったスペシャリスト(20名)と連携。さらにグランドオープンに合わせ、全館の営業時間を20時(日曜・祝日は19時30分)まで延ばす。

 8月に誕生した新館地下1階「シェフズ&スペシャリティダイニング」では、季節ごとに企画するオリジナル商品開発の第1弾として「丹波栗」をテーマに、10月2日(火)から同31日(水)まで日本橋三越本店限定メニューを提供。「イルギオットーネ クチネリア」の「丹波栗のティラミス」(1個630円、1日限定30点)をはじめ、「広味坊」の「丹波栗と娃々菜のサフランソース煮込み」(1パック546円、1日限定20点)、「ミディ ア ミディ」の「シャテニエ」(1個250円、1日限定80点)などを販売。

 今回食品フロアリニューアルの投資額は約20億円。リニューアルにより前年比25%増の売り上げを目標に据える。

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